魔滅、霊芽(まめ)。日本の先人たちは大豆にこのような字を当てていました。さらに、日本で最古の医学書『医心方』(平安中期)でも、大豆の素晴らしさを絶賛、家畜に与えることもおススメするなど、健やかなカラダづくりに欠かせない食材「大豆」。
ここでは、肩こりを解消するために食べておきたい食材、大豆について紹介していきましょう。
大豆といえば、「畑の肉」と呼ばれるほど良質のたんぱく質を大量に摂れることではないでしょうか。しかし、大豆のスゴさはそれだけではありません。肩こりに効果がある栄養素、ビタミンB1やビタミンEも大豆には含まれているのです。
美容の強い味方、大豆レシチン
さらに、大豆レシチンです。聞き慣れない栄養素でしょうが、この大豆レシチンは若返りの栄養素とも呼ばれ、デトックスの働きがあり細胞から老廃物を取り除きます。また、血液中のコレステロールが血管に付着しないように働き、動脈硬化や心筋梗塞など生活習慣病を予防することができます。
美容成分としても有効であり、もしかすると、お使いの化粧品に配合されているかもしれません。
しかし、大豆レシチンは食事から十分な量を摂るのは難しいとされます。そこで、サプリメントを補助食品として使い、大豆レシチンを上手に摂りましょう。サプリメントを使用する場合は、ビタミンEも同時に摂れるものを選んでください。ビタミンEが酸化しやすい大豆レシチンを守ってくれるからです。
大豆と一緒にビタミンEを多く含む、大根の葉、かぼちゃ、あんこうのきもなどを使った料理を食べましょう。
大豆オリジナル栄養素:大豆サポニン
そして、大豆サポニンです。この栄養素もあまり耳にしないかもしれませんが、大豆の渋みや苦みの主成分で、強い抗酸化作用、血中コレステロールを低下、脂質の除去をする働きをしてくれるので、動脈硬化の予防だけでなく、便秘解消、美肌効果、肥満防止に役立ちます。
大豆サポニンは生の大豆で摂れますが、高野豆腐、豆乳、湯葉、油揚げなどの大豆加工製品ではさらに多くの量を摂取できるので、大豆と一緒に食べてみると良いでしょう。
健康で若々しいカラダの秘訣は、大豆
ビタミンB1・E、大豆サポニン・レシチン等々、大豆には良質の栄養素があるため、血行を良くし、肩こりを解消する効果が非常に高いのです。さらに、美容・ダイエットに強力な味方となってくれます。
1日に1品は大豆もしくは大豆製品を献立に取り入れて摂取するよう心がけてください。心がけると言っても、結構簡単です。和食を中心とした食生活にすると、意識しなくても大豆を食べていることになっていますよ。