ここでは肩こりを解消する方法として、寝具について紹介していきましょう。
ここで取り扱う寝具とは寝た時に体を支えるマット、敷布団、枕などです。そして、肩こりを解消する寝具を選ぶとき注目するポイントは「大きさ」ではなく、寝具の「硬さ」です。
人間が立った時の自然な姿勢を寝た時にも保っていることが肩こり解消・予防に重要なことです。身体に合った寝具を使って眠ることで身体への負担を軽減し心地の良い眠りが得られるのです。
肩こり解消・予防に重要な寝た時の姿勢が保てる寝具を選ぶポイントを紹介しましょう。
■まっすぐ立った時に、頭は5度の角度でやや前傾しているので仰向けで眠った時もこの角度を保つこと
■仰向けに寝た時に、腰の沈み込みが3㎝程度になること
以上の2点を満たすには柔らかすぎる寝具は避けた方がよいでしょう。適度な硬さと厚みが必要です。
寝具選びのためには、整形外科が枕診療を行っていたり、膨大なデータから枕選びをサポートしてくれる寝具店があったりします。
人間は人生の約3分の1睡眠に時間を費やしています。そうであるなら、寝具選びに時間とお金をかけることは当然のことです。身体に合わない寝具で、寝るたびに身体に負担をかけて、疲れを回復させるどころか悪化させているのでは、せっかく費やした睡眠時間が無駄となります。
この機会にぜひ、肩こりの解消・予防と快眠、明日への活力のために寝具を選び直してみましょう。
睡眠時の姿勢
寝具と同時に睡眠時の姿勢も見直してみましょう。
寝具選びのときに睡眠時は仰向けが基本姿勢でしたが、あなたはどのような姿勢で眠っていますか?肩を下に横になっていますか?うつぶせでしょうか?
肩こりの解消・予防のためには仰向けの基本姿勢が保たれるのが理想ですが、人間は20~30回寝返りをうつとされ、睡眠時の姿勢が変わることは自然なことだと言えます。
ただし、肩こりの解消・予防のためには、横向きの姿勢で眠る時は、枕の高さを高めにし、膝にクッションをはさんで、首から骨盤がまっすぐになるような姿勢にしてください。
問題はうつぶせで眠る習慣のある人です。うつぶせ寝はお腹を突き出す状態で、腰のそりが強まります。そして、顔を左右どちらかほぼ90度向けることになるので、首・腰に大変な負担がかかります。
腰のそりはお腹の下に丸めたタオル等をいれれば解消できますが、首のひねりはどうしようもできないので、肩こり解消・予防の睡眠姿勢としては避けていただきたいのです。
この機会にぜひ、肩こりの解消・予防と快眠、明日への活力のために睡眠時の姿勢も見直してみましょう。