肩こりに悩んでいるという、そこのあなた。ファストフード、コンビニ弁当、外食が多く栄養バランスのとれた食事を取ってないのではありませんか?
ここでは肩こり解消のために食生活を改善することについて紹介していきましょう。
手軽さに甘えてはいけない
忙しい生活をしている人はどうしても外食やコンビニ弁当で食事を済ませてしまいがちですが、外食やコンビニ弁当は個人個人にあった栄養管理をして提供されているわけではないので、そればかりの食生活では栄養素が偏ってしまいます。
帰宅すれば、食事の用意が出来ている人や作らなければならない人は問題が小さいですが、独り暮らしの人が疲れて家に帰ってきてから食事を用意するというのはなかなか難しいのかもしれません。
朝食とお弁当で健康な体づくり
そうであるなら、せめて実践していただきたいのは、朝食を作るということと、弁当を持参するということです。
朝食とお弁当を用意するためには、睡眠時間を削らなければなりませんが、健康な体になりそれを維持するためにも朝食を作って食べる時間、そしてお弁当を作る時間を確保してほしいのです。お弁当に関しては毎日じゃなくても、週に1~2回でも構わないのです。
朝食と昼食に、栄養のバランスに気を使った食事をするだけで、人の体というのは大きく変化します。夕食は外食であっても、朝と昼で必要な栄養素を補っておけば、極端に栄養が足りなくなることはないでしょう。
肩こりに有効な栄養素
食事を作るのであれば、次に挙げる肩こりに有効とされる栄養素を含む食材を上手に使いましょう。
- 良質のたんぱく質
- 筋肉をつくるのにまず必要。8種の必須アミノ酸を多く含んでいる。肉類、乳製品、マグロ、鶏卵、大豆食品などに含まれる。
- クエン酸
- 肩や首筋の筋肉に溜まった乳酸と呼ばれる老廃物質の分解を促し、洗い流す働きを持つ。レモンなど酸味の強い柑橘類、梅肉に多く含まれている。
- ビタミンE
- 血行を良好に保つのに役立つ。自律神経の働きを高める。うなぎやかぼちゃ、大豆製品や、植物油、ナッツ類に多く含まれている。
- DHA(ドコサヘキサンエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)
- 血行を促進する作用がある。筋肉細胞膜の材料になる。イワシ、アジ、サバなどの青魚に多く含まれる。
- カリウム
- 筋肉の収縮運動に関係するミネラル。豆やジャガイモ、緑黄色野菜、果物に多く含まれている。ミネラルは同時に塩分を摂りすぎると体外に排出されてしまう。
- マグネシウム
- 筋肉の弛緩運動を助けるが、不足すると筋肉の質の低下を招く。大豆製品や緑黄色野菜、果物に多く含まれている。
- カルシウム
- 骨の材料となるばかりでなく、筋肉や神経、細胞のはたらきにも深く関係するミネラル。しかし、加齢とともに吸収率が悪くなるうえに、女性は妊娠中や閉経以降に、骨中のカルシウム量が著しく減少してしまうという問題がある。
- 牛乳やヨーグルトなどの乳製品やヒジキなどの海藻類、小魚やしじみなどの魚介類に含まれる。
- ビタミンD
- カルシウムを運ぶ運搬車のような役割を果たす。魚、卵、干しシイタケに多く含まれる。
- ビタミンC
- 鉄の吸収をよくする働きがある。緑黄色野菜、果物、イモ類、豆類、緑茶などに含まれている。
- 鉄
- 不足すると肩こりの原因になる。魚介、海藻類、レバーや卵黄、にんにく、ごまなどに含まれる。
- アルコール
- 百薬の長。血流が増え、筋肉を緊張させていたストレスを軽減する。ただし、適量を必ず守る。量を超すと性質が一変して、アルコール中毒(アルコール依存症)、肝機能、循環器・消火器に大きな障害を残す。
肩こりの解消というと患部の治療にばかり目が行き、食生活という重要なポイントを見落としがちです。
とくに、筋肉疲労性の肩こりを改善するには、老化を遅らせて肉体年齢の若さを保つという事を忘れてはいけません。そのためには食習慣を見直すところから始めて、生活習慣病を予防するとされている食生活を取り入れてみましょう。