今回は百害あって一利なしの筆頭であり、当然、肩こりにも多大な悪影響を与える喫煙について紹介していきましょう。
いまさらながら喫煙の健康被害
喫煙が及ぼす主な健康被害は次の通り。
- アドレナリンを分泌させ、血管が収縮し血流を妨げ、血圧を上昇させる
- 赤血球の酸素運搬能力を低下させる
- 白血球の数が増加し血液の粘性が増す
- 活性酸素を大量につくり出し、発がんの原因となる
- 善玉コレステロールを減らす
依存性の高さも百害のうちの一つです。喫煙というのは先に挙げた原因から、体の血液をドロドロにし、血行不良におちいるので、肩こりになりやすくなるのは当然と言えます。
喫煙者は癌や心疾患、呼吸器疾患など命にかかわるような病気を発症する可能性が高いので、肩こりを解消するためだけではなく、健やかな生活を送るためにも喫煙をやめるに越したことはないのです。
タバコの奇妙な都市伝説
しかし、喫煙にも利点があるらしいと噂があり調べてみたところ、次のような理由がありました。
- タバコを吸うと落ち着く
- タバコミュニケーションという喫煙者同士のコミュニケーションがあり、仕事に大変有用である。
喫煙で落ち着けない身体に
しかし、この2つの理由ははっきり申し上げて「勘違い」です。
まず、タバコを吸うと落ち着くという理由は、そもそもタバコの依存性があるからこそ、タバコを吸わないことで気持ちが落ち着かなくなるのであって、喫煙するから気持ちが落ち着くのではなく、喫煙が落ち着かない気持ちに変えてしまう、というのが正しいのです。
喫煙者の奇妙で誤った団結心:タバコミュニケーション
タバコミュニケーションについてですが、これは、最近の風潮もあり喫煙者は肩身が狭く、喫煙できる場所すらなく、喫煙場所は建物の一角に設けられているという状態が生み出したものです。
だれもが、どこででも喫煙できた時代にはこのようなコミュニケーションはなかったとされています。
ですから、タバコがあるからコミュニケーションを取ることができるわけではなく、人が集まる閉ざされた空間があるからコミュニケーションを取ることができるのです。
小さな個室の休憩部屋を用意したら、タバコ部屋と同じようなコミュニケーションが発生しますので、タバコミュニケーションは決して特別な状態ではないのです。
このサイトは肩こりと頭痛に関してのサイトであるので、タバコが、心疾患や呼吸器疾患、発がんの健康被害を起こすので禁煙しましょうとは言いません。
また、肩こりに悩む人が必ず喫煙者であるわけでもなく、嫌煙家であっても肩こりに悩む人はいます。
ただ、肩こりに悩み、肩こり解消のためにあらゆる治療法を施したが改善しない。なぜなら、その原因が喫煙にあるという場合は、即刻、禁煙してください。