肩こりに悩まされている人、朝、目覚めて起きたとき、頭痛や頭がボーとする、体全体の倦怠感などを感じることがありませんか?
なぜ、このようなことを言うのか?それは、ひどい肩こりに悩んでらっしゃる人は良質の睡眠がとれていないことが多いからです。
ここでは肩こりを解消するための睡眠時間の改善について紹介していきましょう。
良質の睡眠とはなんぞや?
睡眠は肩こりと関係があるのでしょうか。
良質な睡眠とは睡眠時間の長短ではなく、寝つきがよく、起床時、すっきりと目が覚め、疲れのとれた身体になっていることでしょう。
忙しくしている現代人は、十分で良質な睡眠をとれていない方が多くなっています。そうなるとどうしても肩こりに悪影響を与えてしまいます。
睡眠の深さは自律神経である交感神経と副交感神経の働くバランスに関係しているとされます。眠りが浅い、寝つきが悪い、すぐに目が覚めてしまうという人は自律神経が不調をきたして神経のバランスが崩れているためです。
ノンレム睡眠の回数を多くする
通常であれば、睡眠時に活発に働かなければならないのが副交感神経です。副交感神経が活発に働くことでノンレム睡眠と呼ばれる、身体をリラックスさせ疲労を回復する深い眠りの状態になります。
しかし、肩こりなどで筋肉がこわばったまま眠りにつこうとしている時は、交感神経が働き、副交感神経がさぼっている状態になっています。交感神経が元気だと、身体が興奮した状態で眠ろうとしていることとなり、寝つきが悪く、また深い眠りがとれなくなるのです。
浅い眠りが多い睡眠であると、筋肉が緊張したままリラックスできず、さらに睡眠中はほとんど体を動かすことがないので、さらに身体が硬くなってしまいます。そうなると、起床時に、疲れがとれていない、倦怠感、頭痛、身体全体のコリを感じる睡眠となってしまうのです。
入浴とストレッチ体操で良質の睡眠を!
良質な睡眠の仕組みがわかっているのであれば、対策を講じればよいだけです。それは、入浴と寝る前のストレッチ体操です。
- 入浴
- 入浴は日々の体の疲れを取りリラックス効果があります。ちょっとぬるいなと感じる温度の湯に2~30分浸ってコリをほぐしましょう。シャワーだけの場合は始めぬるま湯を、徐々に温度を上げ筋肉がこわばっているところに当ててください。
- ※肩こり解消のための入浴法は「肩こり解消入浴法」でも紹介していますので、そちらも読んでください。
- ストレッチ体操
- 就寝前に軽いストレッチ体操を行う事で、日中にため込んだ体の緊張感やこりをほぐし、良質の睡眠を手に入れましょう。
- また、20歳代の前半までは体が柔らかくストレッチ体操をしなくても良質の睡眠がとれるのですが、加齢とともに身体は硬くなるのでストレッチ体操を行うことは肩こりの解消だけでなく、健康を維持するためにもたいへん重要です。
睡眠は身体をリラックスさせ疲れを回復する働きがあります。ただ、「眠らなくては!」という強迫観念があると、睡眠どころかリラックスすることすらできなくなります。
ですから、もし仮に眠れなくても、横たわって目を閉じているだけでもある程度の睡眠効果がありますので、眠れないからといって起きて本やテレビを見るのではなく、身体を横たえ、目を閉じるようにしてください。