ここでは頭痛解消の方法としてツボを押すという方法を紹介していきましょう。
ツボ押しは頭痛解消に有効なのです。
肩こり頭痛は発症した際に、首、肩、肩甲骨まわりの筋肉が強張っていることが圧倒的に多いので、この領域に存在するツボを刺激すれば肩こり頭痛(緊張性頭痛)の予防、緩和に役立ちます。
肩こり頭痛の予防・緩和に役立つツボの一例を挙げましょう。
- 天柱
- 場所は、毛髪の生え際、後頭と首の付け根あたり、僧帽筋が頭部に接続するポイントの外側、頚椎(首の骨)の少しくぼんだ場所。両側にある。
- 頭痛や肩・首のこりはもちろん、様々な身体の不調を整える働きをすることから、万能ツボとされる。
- 頭痛になる、肩こり・首のこりがひどいと感じているときに無意識に押していることも。
- 百会
- 頭頂部にあるツボです。このツボは体中を巡っている気の流れが集まるところであるため、「百(多種・多様)」な経絡が「会(出会う・交わる)」という意味で百会と名付けられています。百会は人体にある色々なツボとも密接にかかわっていると言われています。
- 効能は頭痛以外に抜け毛、目の疲れ、耳鳴り、鼻づまり、特に一般に知られているところでは痔にも効くということでしょう。
- 肩井
- 場所は首の付け根と肩先の中間あたりにある。
- 肩井の下には太めの動静脈があり、肩井を刺激することで頭部や肩の周辺の血流促進に繋がり、頭痛や肩こりの症状を和らげる働きをする。
- 風池
- 場所は耳の付け根の後ろ、V字形にとがった骨(乳様突起)の出っ張りの中央、毛髪の生え際。
- 肩こり、目・鼻・手の痛みを和らげる、疲労回復(特に精神疲労・ストレス)に効果があります。
ツボ押しと言っても、「押す」意識は持たなくてよく、またぐりぐりとこねくり回す必要もないのです。このようなツボはほとんどが溝・くぼみになっていますから、無理に「押す」のでなく、ツボに指を添えたら、頭部を後傾させてみましょう。指先が自然とツボに入っていき、気持ちがよくなるはずです。
また、背中など自分でツボを押しにくければ、適度な硬さのボールなどを床に置き、その上にあおむけで寝て押してみるという方法もあります。さらに、入浴の際には熱めのシャワーでツボを狙う、市販の温湿布をツボに貼るというのも効果的でしょう。
ただ注意していただきたい事は、ツボを刺激するときには「気持ちいいと感じられる程度」にとどめるということです。
ツボ押しは特別な施術ではなく、疲労に対する自然な反応として、人間誰しもが行っている行為です。痛くなりそうだと思ったら、ツボ押しで頭痛の回避を試みてください。