「同じ肩こり治療を受けるなら、マッサージ店ではなくて病院へ行くほうが賢明。けど、病院で肩こり治療って何をするの??」―――という人のために。
ここでは肩こりを根本から解消するために病院(整形外科)で行われる温熱療法について紹介していきましょう。
肩こりは筋肉の緊張による血流が悪くなり老廃物が滞ることが原因です。患部を温めることで血流を増やし、滞った老廃物を洗い流せば慢性痛が改善されます。
その目的で病院(整形外科)が行う温熱療法は、蒸しタオルやホットパックを患部にあて強張った筋肉を弛緩させる事で血行を促進する治療や、赤外線照射などで身体の内部から温め血行を改善する治療を行います。
ホットパックは温熱刺激が強い
ホットパック療法とはホットパックという蓄熱材がつまったパックを使い、熱伝導を利用した温熱療法です。
ホットパックには、低周波装置に繋がれているものや、乾式、蒸し器などで温めた湿式のホットパックなどの種類があります。
使い方は、ホットパックを各々専用の機械で温めておき、患部(首、肩、腰、膝などの関節、筋肉)の上に乗せて直接温めます。体内の比較的表層を温め、代謝をよくし、血管拡張作用による血行改善、筋肉のこわばりを和らげる、鎮痛・鎮静作用、筋腱等の伸張性を促す効果が期待できます。
湿熱は、他の乾熱に比べて温熱刺激が強く、それだけ急速に作用し、マッサージ、電気療法と併用するとより効果が上がるとされています。
負担の少ない赤外線照射
赤外線照射は遠赤外線を患部に照射し体の内部から患部を温めて血行を良くします。遠赤外線波長は皮下組織に深く浸透し、効率的に体を温めることが出来ます。
血液循環の促進をしたり、内臓の機能を高めたり、新陳代謝の強化をしたり、自律神経の調整や免疫力の強化を行うなど、遠赤外線波長の効果は全身に作用します。
多少の熱さを感じるだけで患者自身が何か行動する必要がないので、患者にとっては負担の少ない楽な治療法とされます。
以上のような温熱療法を肩こりの根本的解消につなげるためには、継続的に治療を受けることが必要です。