肩こりの原因の一つ、ここでは歯の噛み合わせについて紹介していきましょう。
歯の噛み合わせが正常であれば、肩こりに影響することはないかと思いますが、もし肩こりに悩む方の歯の噛み合わせがずれているようでしたら、肩こりの原因として歯の噛み合わせを疑ってみる必要もあります。
では、なぜ歯の噛み合わせが悪いと肩こりが起きるのでしょうか?
まずここでいう歯の噛み合わせとはモノを噛んでいるときではなく、上下の歯が最大面積で接触し、食いしばることのできる位置(中心咬合位)から左右に歯軋りをする(下顎の側方運動。前に動かせば前方運動)ときの、顎の運動と歯の関係をここでは噛み合わせといいます。
あごの筋肉は頭蓋骨に、そして首にもつながっています。≪ これが重要なポイント!! ≫
歯の噛み合わせが正常でないと、あごの関節に多大な影響を与えます。すると噛むときの力が左右で異なることになってしまい、あごの筋肉のバランスが崩れてしまうのです。そうなると、あごの筋肉だけではなく、姿勢にも影響が出てきて、体の歪みが生じてきてしまいます。
人間の体というのは不思議なもので、どこかでバランスが崩れると、体全体でバランスを取ろうとするのですが、それが個々に負担を与えるのです。
それがあごの周りの筋肉を異常に緊張させあごから肩、首にかけて筋肉が過緊張状態になり、首の筋肉に血行障害をきたすのです。
噛み合わせ障害→あごのずれ→首のずれ→傾いた頭を支えようと首から下が歪んでしまう→肩、首周辺の筋肉の過緊張→血行障害
こうして肩こり、首の痛みが発症となるのです。
また急激にかみ合わせが変化することはまれなので、本人の自覚はほとんどないと言えます。
ただ、気を付けなければいけないのは、肩こりの原因が必ずしも歯の噛み合わせ―――とは限りませんので、肩こり解消しようと何年もかけて歯の矯正をしたのは良いけど、肩こりの原因が実は普段の姿勢の悪さだった、となったらがっかり肩を落とすしかないですよ。