― 整体、カイロプラクティックでは「背骨の曲がりは万病の元」といわれている ―
日々の姿勢ってそんなに大きな影響があるんですか?あきらかに変な姿勢で過ごしているつもりはないんですけど・・・。
そのような声が聞こえてきそうです。当然のことながらあきらかに変な姿勢で日々を過ごしている人は少ないかと思います。
しかし、思い返してください。前かがみ、うつむきの姿勢でいる時間です。
パソコンの前に向かっているときやデスクワークをしているときは前かがみになっていませんか?また、携帯電話等を操作するとき画面をのぞきこんで知らず知らずのうちにうつむきになっていませんか?
このように考えると、前かがみ、うつむきの姿勢で意外と長時間過ごしていることが判るかと思います。
しかし、普段前かがみ、うつむきの姿勢で長時間過ごしているにもかかわらず、あまり自覚していない、という方が非常に増えてきているのです。ですからこのサイトでは注意喚起の意味も含めて肩こりの原因の1番目に日々の姿勢を挙げさせていただきました。
では、悪い姿勢で過ごすことがなぜ肩こりに影響するのでしょうか。
身体的にみてもっとも良い姿勢とは、背筋が伸び、背骨が「生理的弯曲」といわれる自然なS字カーブを描いている状態をいいます。良い姿勢のときは、体の前の筋肉と背中の筋肉がバランスを保ち、引っ張り合うように筋肉は使われています。
しかしいったん姿勢が悪くなると、この筋肉のバランスが崩れてしまい、約6キロある頭を支えようと肩周辺の筋肉に必要以上に負荷がかかり、コリが始まります。
先に述べた前かがみ、うつむきの姿勢を長時間行なうと、頭の重さを首の後ろにある筋肉で支える状態になり、首の筋肉が収縮(緊張、こわばり)します。筋肉は収縮と弛緩を繰り返すことで血液を循環させていますが、このポンプ役の筋肉が過緊張の状態であると、血液循環が滞り、筋肉に乳酸などの老廃物が蓄積されてしまい、肩こりとなるのです。
さらに悪い姿勢は骨盤が歪みます。骨盤が歪むと姿勢が悪くなるだけでなく体内のメカニズムにも歪が生じそれが肩こりを悪化させることもあるので要注意です。
肩こりの原因となる無意識のうちにとっている悪い姿勢とは先ほど挙げた前かがみ、うつむきが一番顕著ですが、他には足を組む、ほおづえをつくことが挙げられます。さらに寝相で横向きに寝る、うつぶせに寝ることは体に無理な負担をかけて体が歪む原因となります。また、いつも同じ側の肩にバッグをかけている方も要注意ですね。