命の危険を伴う頭痛は色々あります。
例えば、くも膜下出血です。
これは、脳の血管が破裂して、脳を取り囲むくも膜下腔に出血がおこることです。症状は、突然激しい頭痛に襲われ、安静にしていても激痛が続きます。激しい吐き気や嘔吐、意識障害が起こります。特に喫煙者の急な頭痛はくも膜下出血が疑われますので発症したら病院(神経内科)へ直行してください。
他にも、脳に腫瘍ができる脳腫瘍や、髄膜炎(脳を包んでいる髄膜にウイルスやばい菌がついて炎症を起こした状態。症状として、風邪に似た症状に加え首の後ろがこったように硬い)、慢性硬膜下血腫(くも膜の上、硬膜の下に血がじわじわとたまってきて(=血腫)脳を圧迫)など。
命の危険を伴う頭痛は色々な原因があります。
もし、頭痛がしていて、これらの病気が疑われる場合は、至急病院へ行ってくださいね!このような病気がまだ潜んでいる間は良いですが、症状として表れてしまうと、本当に命にかかわってきますし、命が助かったとしてもほとんどの場合、体に重大な障害が残ります。
命にかかわってくるというわけではないのですが、頭痛の原因として他に考えられるのは、高血圧や副鼻腔炎、それに緑内障や顎関節症などの症状でも、頭痛が起きることがあります。
副鼻腔炎の場合では、風邪に似た症状に加え、前頭部の片側に重い痛みと頭が膨張するような感覚が生じます。これは、鼻周囲にある副鼻腔に膿がたまり、内圧の上昇を招くのが原因とされており、放置すると炎症が眼窩(眼球を入れる頭蓋骨のくぼみ)に広がり、数日で失明する危険性があります。
このような風邪の後で残る頭痛が悪化している場合は要注意です。今まで同様、どのような原因で頭痛が起きているのか、ということを自分で把握するということは自分の命を守ることにも相当しますので、必ず頭痛の原因を知るようにしてください。