片頭痛や肩こり頭痛、いわゆる緊張性頭痛のことは知っていても、この群発頭痛のことは知らなかった、という方も多いのではないでしょうか?実際、緊張性頭痛や片頭痛に比べて患者数は圧倒的に少ないです。頭痛で悩む方の0.1%もいないぐらい稀な頭痛です。
この群発頭痛という名前は、ある期間に集中して頭痛が起こるさまが、あたかも群発地震に似ていることからつけられています。よくあるのは、季節に変わり目に群発頭痛が始まり、毎日痛みに襲われます。そして、その頭痛の痛みは一定期間の間、大体の場合は2週間から2カ月近く続くことがあります。
そして痛みが治まってからもある程度時間が経つと、また再び同じような頭痛に襲われてしまいます。また時期が来たら頭痛に襲われることから群発頭痛、と言われています。群発頭痛の場合、頭痛が起きている期間(群発期と呼ぶ)、群発期以外の期間、頭痛は治まります。
そして、片頭痛との大きな違いは、この群発頭痛に悩む方は、主に20歳から40歳代の男性が中心となっているところでしょう。その数は、女性の4~5倍ほどになると言われています。
群発頭痛の症状を挙げると、目の奥が耐えがたい痛みに襲われる、痛む方の目が充血する、目がショボショボとして涙が出る、まぶたが腫れる、鼻が詰まる、とめどなく鼻汁が出る、軽度の顔面麻痺、発作が起きてもCTスキャンで異常が見られないなどがあります。
残念ながら現在群発頭痛は、原因、要因、仕組み、治療法がはっきりとは解明されていない病気です。一説には目の奥にある血管が拡張して三叉神経や自律神経を刺激するため上記の症状が発生するのではないかとされています。
この群発頭痛は一度発作が起きると耐え難い痛みに襲われるので一刻も早い治療の進歩が待ち望まれます。