肩こりに悩む方で手がしびれているという方はかなりひどい状態です。ここでは肩こりによって招かれる影響として手のしびれを紹介していきましょう。
長年にわたって肩こりに悩まされ続け、病態が改善せず悪化していくと、手にしびれと震えとこわばりなどの症状が現れてペンを持って字を書く、物をつかむ事すら困難な状態になることがあります。
そのような手のしびれなどを感じる人は、もうすでに頸椎症の段階にまで入っている恐れがあります。この状態になると、ただマッサージをしただけでは本当に一時しのぎにしかならず、すぐに辛い症状が現れてきます。
こういった場合でも重要なことは、手のしびれがどのような原因で起こっているのか?という原因究明をすることです。
純粋に肩こりが原因であれば、肩こりを解消することで手のしびれが治る可能性は高いですが、原因が肩こりだけにとどまらず複数の要因で引き起こされている場合、肩こりだけを治療して手のしびれが改善した、という可能性は低いでしょう。
そして、手にしびれが出る状態になった時に疑われるのが、脳疾患です。
脳疾患には、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などいろいろありますが、これらは手のしびれや麻痺などの自覚症状がある日突然に現れるものもありますし(塞栓性が多い)、自覚症状がなく徐々に進行していくものもあります。
そして、それらは血行不全によって引き起こされているのです。
日本人の死因を代表する脳疾患や心疾患に大きな影響を与えている血行不全は、肩こりや肩こりによる手のしびれにも影響を与えています。つまり、手のしびれは命に係わる病気にまで繋がる可能性があるということです。
ここで言えることは「必ず原因究明をする」ということです。
肩こりが手のしびれまで症状の悪化を引き起こしたと疑われた場合、躊躇せずに一度病院に行き診察を受けましょう。肩こりが原因の可能性が高いと思われますので、整形外科で受診してください。
そして、手のしびれの原因が何によるものなのか、ということをはっきりさせましょう。原因がはっきりすれば、対応方法も決まってきますので、まずは原因をはっきりさせることを優先してください。